正しい靴の選び方・履き方

痛み・コリ・しびれ

こんにちは。安曇野にしやま整骨院の西山です。


私たちの日常生活には欠かせないのが靴です。しかし、正しく靴を履いていますか?

正しく履けていないと、足の変形や身体の歪み、足・膝・股関節の障害、そして転倒の原因となる可能性があります。これによりさまざまな問題が引き起こされることがあります。

この記事では、以下のポイントに焦点を当て、正しい靴の選び方や履き方についてご紹介します。

  1. 正しい靴の選び方
  2. 正しい靴の履き方
  3. 子供の靴選びのポイント

靴の目的とは?

靴の目的について考えてみましょう。靴は私たちの足を保護し、物にぶつかったり固いアスファルトの衝撃を和らげる役割を果たします。また、靴のソールの機能によって足の筋肉への負担を軽減し、推進力を増強することが主な目的です。

一方で、日本人が靴の使用をはじめたのは、1582年頃からと言われています。人類の歴史100万年以上の歴史からみると、靴を使用している歴史はわずかです。

それを踏まえると、裸足で活動する事が人類の本来の自然な姿であり、足の機能を最大限に使える状態と言えるでしょう。

そのため、靴を選ぶ際には、足の本来の機能を制限することなく、最大限に引き出し、サポートする靴を選ぶことが大切です。

では、そのための基準について考えていきましょう。

正しい靴を選ぶポイント①

自分の足の形状に合ったものを選ぶことが重要です。足の形状は大きくエジプト型、ギリシャ型、ポリネシア(スクエア)型に分類されます。

足の形状に合った靴の形状を選ぶことが、快適な履き心地を得るための基本です。

スクエア型にはスクエアートウ、ギリシャ型にはラウンドトゥ、エジプト型にはオブリークトゥを選ぶことが一般的です図1

図1 靴と足の形状 文献1より転載

足の形が把握できたら、次に、足のサイズを図ります。足長だけでなく、足の幅や足囲なども考慮しましょう。なぜなら、靴には幅広、幅狭等、JIS規格に基づいて適切なサイズ展開があるためです(A~EEEEなどで標記)図2

図2 足のサイズの測定方法

正しい靴を選ぶポイント②

実際に履いて歩くことが重要です。

足のサイズを計測し、適合するサイズを見つけることも重要ですが、メーカーによって異なる捨て寸(靴の先と指先の隙間)が存在するため、実際に歩きながら確認することが大切です。

特に注目すべきポイントは、

  • ボール部の曲がる位置と自分の指の付け根の曲がる位置が一致しているか図3
  • 踵のしんの部分がしっかりしているか、
  • 靴紐やマジックベルトでアッパーが調整できるか、
  • アーチサポートが適切かどうか、
  • ソールが柔らかすぎないか、
  • そして足首の動きが制限されていないかです。

夕方に足が浮腫むことを考慮して、試着は夕方に行うことがおすすめです。

図3 ボール部の曲がる部分が足の付け根の関節と一致しているか

正しい靴の履き方

靴を正しく履くためには、以下のポイントに気をつけましょう。

  1. 踵側から履くことで足を安定させる。
  2. アーチサポートと土踏まずをフィットさせる。
  3. 靴紐をしっかりと締める。

上記のように3点支持ができる状態をつくります図4

図4 靴の3点支持

足の安定性を確保するためには、踵の骨をしっかりと固定することが重要です。そして、靴紐を毎回締め直すことも大切です。靴紐を緩めずに履くことで、靴のアッパー部が緩んでしまい、足との適合性が失われる可能性があります。

間違っても、靴紐を緩めず、踵を踏んでの脱着を繰り返さないようにしてください。

踵を踏んでしまうと、先述した3点支持機構が損なわれ、靴は本来の機能を失ってしまいます。

子供の靴選びの際の注意点

子供の成長に合った靴を選ぶために、以下のポイントに留意しましょう。

  • トウスプリング(つま先が少し上がっている)があるものを選び、転倒しにくい靴を選ぶ。
  • ボール部の柔軟性があり、子供の足に合ったMTP関節(指の付け根)のある靴を選ぶ図5
  • 踵にしっかりとしたサポートがあり、ヒモやストラップで調整できる靴を選ぶ図6
  • 足先が扇形に広がるデザインの靴を選び、子供の未熟なアーチをサポートする。
  • 靴の中で指先が動かせるスペースがあり、適切な捨て寸(3歳までは5-8mm、4歳からは10mm程度)を確保する。
  • 転倒予防のため、滑りにくく軽量なアウトソールの靴を選ぶ。
図5 ボール部のポイント
図6 踵のしんの比較

まとめ

いかがだったでしょうか。

靴は現代生活において欠かせないアイテムであり、私たちの身体のバランスと健康に影響を与えます。正しい靴の選び方や履き方を実践することで、健康を保ちつつ最高のパフォーマンスを発揮することができます。

ぜひこれらの情報を参考にしてみてください。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました(^-^)

参考文献
1)坂口 顕:理学療法士のための足と靴のみかた:文光堂

*本記事は一般の方にもご理解頂ける事を趣旨としているため、医学的には適切でない表現が含まれている場合がありますが、予めご了承ください。

西山 伸夫
安曇野にしやま整骨院 院長 
柔道整復師 修士(健康科学)
痛みと姿勢セラピスト

安曇野市 穂高の整骨院
腰痛 肩こり 不調の原因を特定し
骨盤、姿勢矯正で根本改善

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