老化や病気の原因となる身体の錆びとは?~その対策3選~

栄養・美容・ダイエット

こんにちは。安曇野にしやま整骨院の西山です。

肩こり頭痛や腰痛、リウマチ等の関節炎、花粉症やアトピー等のアレルギー、皮膚のしわやたるみ・・・等

本記事を読んでいるあなたも、お身体の様々な不調や病気、美容面で悩みをお持ちかもしれません。

そのような症状の多くの原因は、活性酸素による身体の錆びが原因と言われています。

よって、身体の病気や老いを予防するためには、活性酸素の発生を抑え、除去する事が

健康長寿を達成するための重要な対策と言えます。

そこで本記事では、

  • 活性酸素とは?
  • なぜ活性酸素によって身体が錆びる?
  • 錆びる事でおこる問題とは?
  • どのようにしたら錆びを予防、除去し、健康で美しいカラダを維持できるのか

についてお話していきます。

活性酸素とは?

呼吸や運動、心臓を動かしたり、食べ物を消化や思考等、

生命活動に欠かせないのが「エネルギー」です。

エネルギーを例えるなら、電化製品であれば電気、車であればガソリンに相当します。

どんなに高性能な電化製品や、車でも、動かなければ何の役にも立ちません。

人の身体も同じように、身体を維持、活動させるのにはエネルギーが重要なのです。

ではそのエネルギーの源はどこからくるのでしょうか?

ズバリ、細胞の中に存在する「ミトコンドリア」で主につくられます1)

ミトコンドリアは呼吸で取り入れた酸素を元に、エネルギー(ATP)をつくります。

しかし、その際には燃えカスが生じます。この燃えカスが、活性酸素です。

車でもガソリンと空気をもとに爆発させ、エンジンを動かしますが、副産物として、燃えカス(排気ガス)が発生しますね。

人の身体でも、同じように代謝過程では2%程度の燃えカス、すなわち活性酸素が発生してしまうのです。

その他にも、環境によっても体内では活性酸素を発生させる原因となります。

例えば、電磁波や食品添加物、薬剤、激しい運動、喫煙、ストレス等です図1

図1 活性酸素がつくられる環境因子 Ⓒ2023 ArTrA Groupより転載

ただ、活性酸素は作られっぱなしとういう訳でもありません。私たちの元々身体に備わっている、抗酸化機能が働き、除去しようとします。

しかし、加齢により抗酸化機能は徐々におちていきます

よって、先述した環境因子に加え、身体の抗酸化機能低下により、生成される活性酸素が抗酸化機能を上回れば、身体は酸化し、錆びていきます(酸化ストレス)。

なぜ活性酸素によって身体が錆びる?

活性酸素とは、私たちが呼吸している大気中の酸素よりも活性化された酸素およびその関連分子の総称で、不安定で色々な物質と反応しやすい性質をもっています2)

活性酸素には善玉と悪玉があり、善玉は外部からの細菌やウイルス等を攻撃し、免疫機能として働きます。

問題なのが、悪玉活性酸素です。

私たちの身体を構成する皮膚、骨、軟骨、筋肉等の組織や代謝を行うホルモン、サイトカイン等は、タンパク質(コラーゲン等)からできています。

タンパク質は、アミノ酸からなり、アミノ酸はDNAが元になっています。

悪玉活性酸素はこれらのタンパク質、アミノ酸、さらにはDNA構造にまで反応し、酸化させることでその構造を変化させてしまいます。これがいわゆる「錆びる」という状態です。

錆びる事でおこる問題とは?

私たちにとって、DNAは身体の設計図、アミノ酸、タンパク質は材料のようなものです。

酸化とは、この設計図を狂わせ、材料を劣化させてしまうのです。

身体の構造や代謝を担うタンパク質や設計図のDNAが錆び、正常な構造や代謝が維持できなくなれば、慢性的な炎症、糖化、エネルギー不足がおき、関節炎やアレルギー、生活習慣病、しみやたるみ等の老化、さらにはがん等にもつながる事がわかっています図2

図2 活性酸素の影響 3)より転載

どのようにしたら錆びを予防、除去し、健康で美しいカラダを維持できるのか

以上のように、身体の老化や様々な病気の根本原因には、身体の酸化が大きく関与しています。

よって、いかに身体を錆びさせない、酸化させないために、以下の対策を取る事が予防にとって重要です。

①姿勢や呼吸、適度な運動でミトコンドリア機能を高める

最初に活性酸素がつくられる原因は、呼吸だとお話しました。呼吸によって酸素を取り込み、ミトコンドリアでエネルギーをつくる過程で活性酸素はつくられます。

ここでのポイントは、一気に、大量にエネルギーを作ろうとすると、その分活性酸素もよりたくさん作られるという事です。

例えば、虚血性心疾患で、急激に血流が回復したり、激しい運動で呼吸過多になると、その分ミトコンドリアにエネルギー産生負荷がかかり、活性酸素の生成が増え、酸化してしまうのです。

そのため、ミトコンドリアの機能を高める事が必要なのです。

そこで大切なのが、姿勢と呼吸、適度な運動です。

姿勢を支えるインナーマッスルにはミトコンドリアが豊富に含まれているため、姿勢を保持するインナーマッスルを鍛えれば、ミトコンドリアの量が増えます。

また、早歩きやジョギング等、少しきついけど疲れが残らない、軽度負荷の運動もミトコンドリアを増やすと言われています。

姿勢が整い、運動で体力がつくと、呼吸はゆったり、静かなものになります。呼吸が穏やかになれば、エネルギー産生負荷が抑えられ、活性酸素生成を減らせるという訳です。

②身体を酸化させる生活習慣、環境を改善させる

先述したように、環境因子によっても活性酸素は増えます。

過度なアルコールや喫煙を控える。過剰な糖質や添加物、薬剤の摂りすぎに気を付ける。電磁波が多く発生する機器に長時間滞在しない。ストレスをため込まない等の対策、心がけが重要です。

③抗酸化力を高める食材、水素をとる

抗酸化物質をしっかりとる事で、活性酸素は身体ではなく、物質に反応します。

よって、身体の錆びつきを抑える事ができます。代表的なものとして、ビタミンCやE、ポリフェノール、カルテノイド等があります3)

加えて、抗酸化物質として最も有効と思われるのが水素です図3

水素は唯一、悪玉活性酸素を選択的に除去できる物質であると、権威ある雑誌で発表されました4)

図3 水素の効果 Ⓒ2023 ArTrA Groupより転載

さらに水素のすごい所は、以下にあります。

副作用がない

その他の抗酸化物質と違い副作用がなく、過剰に摂取しても水になるか、呼気として排出されるだけです。

分子が小さく、身体の隅々まで届けられる

また、他の抗酸化物質より圧倒的に分子が小さいため、他の抗酸化物質では届かない表皮より深部や、脳内にも届けられ、アルツハイマーや脳の疾患、しみやたるみの原因となる皮下組織、アトピー皮膚炎等にも直接アプローチできる事です。

様々な病気に対する効果のエビデンスが数千報以上

世界中で水素による病気治療の効果は次々と報告され、厚労省も先進医療Bとして認可した事は有名です。

理論的には、生成される活性酸素を除去できる水素を摂取し続ければ、身体の老化や病気は予防できる事が期待できます。

まとめ

・活性酸素は激しい運動や添加物、薬剤、ストレス等で蓄積する。

・活性酸素は身体を錆びさせ、様々な病気の原因になる。

・正しい姿勢と呼吸、適度な運動は、活性酸素の蓄積を抑える。

・抗酸化物質、水素を摂取する事で、活性酸素を除去できる。

いかがだったでしょうか。

本記事が、健康寿命を延ばし、美しいカラダを維持するための一助になれば幸いです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました(^-^)

参考文献
1)安保徹,太田成男:老いない人の健康術
2)厚生労働省 e-ヘルスネット 活性酸 https://www.ehealthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-041.html
3)公益社団法人健康科学振興財団 健康長寿ネット 抗酸化による老化防止の効果 https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/rouka-yobou/kousanka-zai.html
4)Shigeo OhtaHydrogen,acts as a therapeutic antioxidant by selectively reducing cytotoxic oxygen radicals,Nature Medicine,2007.

*本記事は一般の方にもご理解頂ける事を趣旨としているため、医学的には適切でない表現が含まれている場合がありますが、予めご了承ください。

西山 伸夫
安曇野にしやま整骨院 院長 
柔道整復師 修士(健康科学)
痛みと姿勢治療の専門家

安曇野市 穂高の整骨院
腰痛 肩こり 不調の原因を特定し、
日常動作と姿勢の矯正で根本改善を目指す。

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