多くの方が悩まれている外反母趾
進行すれば様々な痛み、障害につながり、生活の質の低下につながります。
本記事では、その原因と予防、対策についてお伝えしていきます。
外反母趾による問題
外反母趾とは、足の親指の付け根が飛び出し、親指が小指側に曲がってしまう状態を
言います。放置していると・・
– 見た目の変形
– 偏平足
– 靴と親指がこすれて赤くなる
– 足裏にタコができやすくなる
– 巻き爪になる
– 足のむくみ、筋肉がはる
– ひどくなると手術
等々、様々なトラブルにつながってきます。
変形して見た目が悪くなるだけでなく、
接触や負担で痛みが出てしまうと
スポーツや日常生活が思い通りにできなくなり
つらいですよね・・
世の中には足のマッサージやサポーター等、
色々な対策方法が紹介されていますが、
なかなか改善されない人も多いようです。
改善しない理由として、以下の原因にアプローチできていない事が
考えられます。
外反母趾の原因
外反母趾の原因には大きく分けて、
①足の形の問題
②日常生活や姿勢の問題
の二つに分けられます。
足の形の問題
生まれつき親指の骨(第一中足骨)が長い、いわゆる「エジプト足」では
指先が靴に圧迫されやすく、外反しやすくなります。
また、偏平足、足の過度の回内、柔らかすぎる関節でも外反母趾をおこしやすくなると
言われています。
日常生活や姿勢の問題
外反母趾には、実は姿勢が影響している場合が多いです。
なぜなら、骨盤が前方にズレたり、傾いた立ち方をすると、
股関節→足まで骨の動きが連動して影響を受け、
先述した外反母趾を進行させる原因となる
偏平足や足の回内といった足の形の問題をおこしてしまうからです。
また、日常的にハイヒールやつま先の狭い靴を履いたり、
足先を外側に向けて歩く「がに股歩き」等を
続けていると、足は変形して外反母趾に
発展しやすくなっていきます。
当院にも外反母趾で悩まれて多くの方が
来院されますが、姿勢や歩き方をチェックすると
外反母趾を進行させてしまう立ち方、
歩き方をされている場合がほとんど。
その場合、いくら患部をマッサージしたり
サポーターを使っても、改善は難しくなります。
外反母趾の対策
ご自身の足の形を把握し、合った靴を選ぶ
日本人は元々エジプト足が多いと言われています。にも関わらず、
欧米人の足の形に合わせた靴(欧米人は親指よりも人差し指が長いギリシャ型が多い)を
履き続ければ、親指は圧迫され外反しやすくなります。
なので、まずはご自身の足の形がエジプト型か、ギリシャ型かを確認しましょう。
エジプト足の場合、ラウンドトゥ、オブリークトゥ等、
いわゆる靴の先がとがっていないタイプ、親指側が長めに設計されている靴を選びましょう。
ギリシャ足の場合は
ポインテッドトゥ、アーモンドトゥ等、
靴の先の真ん中がとがっているものがいいかと思います。
正しい姿勢を保つ
先述したように、前重心になれば、足のアーチがつぶれやすくなります。
ご自身が正しい重心バランスで立てているか、骨盤は過度に傾いていないか等を
チェックし、異常があれば修正しなければいけません。
歩き方を意識する
歩く際にがに股になれば、足は偏平足になりやすくなり、
外反母趾は進行しやすくなります。
また、歩幅が狭くなるとべたべた歩きになり、足の筋肉は正しく機能しなくなるため
偏平足の原因となります。
具体的な方法は若々しさを保つ歩き方を参照ください。
足のケアをする
足のアーチが低下していたり、浮指になっていたりすれば
外反母趾は進行しやすくなるため、これらの対策が重要です。
方法としては、タオルギャザーや足指のぐーぱー運動、後脛骨筋(足を内側に捻る筋肉)
の強化等が必要です。
まとめ
・外反母趾の原因には足の形の問題と、悪い姿勢、日常生活の問題がある。 ・ご自身の姿勢や日常生活、足の状態を把握する事で、適切なケアができる
ご参考になれば幸いです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました(^-^)
参考文献
1)外反母趾 ;足の臨床 ; 2016;137.
*本記事は一般の方にもご理解頂ける事を趣旨としているため、医学的には適切でない表現が含まれている場合がありますが、予めご了承ください。
西山 伸夫
安曇野にしやま整骨院 院長
柔道整復師 修士(健康科学)
安曇野市 穂高の整骨院
腰痛 肩こり 不調の原因を特定し
骨盤、姿勢矯正で根本改善
ホームページ↓
http://azumino-nishiyama.com