膝外側の痛み(腸脛靭帯炎)の原因 ~歩行分析の観点から~

痛み・コリ・しびれ

こんにちは。

安曇野にしやま整骨院の西山です。

長距離を歩いたり、山歩きをしたりした際、

膝や股関節の外側が痛くなった事はありませんか?

もしかしたら、それは腸脛靭帯炎(ランナーズニー)かもしれません。

今回は歩行分析から、その原因を探りたいと思います。

腸脛靭帯炎とは

腸脛靭帯炎とは、股関節から膝の外側を通り、脛の外側に付着する

筋肉の炎症の事を言います図1

長距離ランナーが競技後に痛みを訴えやすい理由から

「ランナーズニー」とも言われています。

図1 腸脛靭帯炎で痛みがでる部位

腸脛靭帯の原因

主な原因として、股関節、膝関節が

内転もしくは内反しようとするストレスがかかった時に、

筋肉が引き伸ばされておきると言われています。

形態的な問題としては

O脚や脛骨の外方彎曲が考えられます。

しかしながら、左右同時に発生する事はまれです。

という事は、姿勢、もしくは誤った歩き方に原因がありそうです。

誤った歩き方による可能性

人は歩くとき、完全に左右対称に歩ける事はほぼありません。

左右の足で、踏み出す側、けりだす側がある程度決まっています。

また、骨盤の歪みや足の骨の長さでも歩行リズムは変わります。

そこで、ひとつの着目ポイントが

「脚が地面に接地するタイミングに左右差がないか」です。

足の接地が遅れると、バランスの崩れを代償しようと

上体が反対側へ傾く事があります。

結果的に、股関節内転、膝関節内反のストレスがかかる訳です。

対処法

仮に、足の接地が遅れる事で生じる股関節内転、膝内反の

原因が疑われた場合、有効なのが

インソールで接地のタイミングの最適化です。

歩き方の修正をすれば良いかと思いがちですが、

身体の歪みや足の骨の長さの問題、長年のクセ等は

意識だけでは変える事が困難です。

インソールであれば、無意識化での矯正が可能です。

この場合、踵部分に少し厚みをもたせるパットを処方するだけでも

有効な場合があります。

まとめ 

  • O脚は腸脛靭帯炎の発生リスクが高くなる。
  • 脚の接地タイミングの崩れが、原因となる場合がある。
  • インソールでの無意識化の調整が有効。

ご参考になれば幸いです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました(^-^)

*本記事は一般の方にもご理解頂ける事を趣旨としているため、医学的には適切でない表現が含まれている場合がありますが、予めご了承ください。

西山 伸夫
安曇野にしやま整骨院 院長 
柔道整復師 修士(健康科学)

安曇野市 穂高の整骨院
腰痛 肩こり 不調の原因を特定し
骨盤、姿勢矯正で根本改善

ホームページ↓
http://azumino-nishiyama.com

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