痛み止めの裏側:NSAIDsとリーキーガット症候群の意外な関連

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こんにちは。安曇野にしやま整骨院の西山です。

痛みやしびれに対する一般的な対処として、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の処方はよく行われます。

これらの薬は、その即効性と利便性から、多くの人々にとっての救済策となっています。

しかし、これらの薬剤が長期間にわたって使用される場合、重要な健康リスクを引き起こす可能性があります。

最近の研究によると、NSAIDsの長期的な使用は、腸の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、NSAIDsは腸壁に存在する細胞のミトコンドリア機能を弱めることが示されています1)。この弱体化は、活性酸素の生成を増加させ、結果的に腸壁に穴が開いてしまうリスクを高める可能性があります。これは「リーキーガット症候群」として知られています。

リーキーガット症候群では、通常は腸壁を通過しない物質が体内に漏れ出し、免疫システムがこれらの物質を異物と認識します。その結果、体内で炎症反応が引き起こされ、さまざまな健康問題へとつながる可能性があります。炎症が慢性化すると、自己免疫疾患として知られる関節リウマチ、アトピー、アレルギーなどの病気が発症するリスクも高まります。

「痛みがあるからといって痛み止めを飲む」という行動は、一時的な解決策に過ぎず、長期的な視点で見れば問題の解決にはなりません。痛みを一時的に抑えることも重要ですが、その根本的な原因に目を向け、問題解決に取り組む姿勢が必要です。

痛みやしびれに関する治療においては、症状の緩和だけでなく、その原因を特定し、適切な治療法を選択することが重要です。専門家と相談し、痛みの根本的な原因に対処することで、健康を長期的に維持することが可能になります。また、生活習慣の改善や適切な栄養摂取も、痛みの原因を取り除く上で重要な役割を果たします。

このように、痛み止めの安易な長期使用は見直す必要があり、痛みの根本的な原因に目を向け、適切な治療法を選択することが求められています。

参考文献
1)The information regarding the authors, title, journal name, and publication year of the paper titled “Nonsteroidal Anti-Inflammatory Drug-Induced Leaky Gut Modeled Using Polarized Monolayers of Primary Human Intestinal Epithelial Cells” is as follows:

*本記事は一般の方にもご理解頂ける事を趣旨としているため、医学的には適切でない表現が含まれている場合がありますが、予めご了承ください。

西山 伸夫
安曇野にしやま整骨院 院長 
柔道整復師 修士(健康科学)
痛みと姿勢治療の専門家

安曇野市 穂高の整骨院
腰痛 肩こり 不調の原因を特定し、
日常動作と姿勢の矯正で根本改善を目指す。

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