こんにちは。安曇野にしやま整骨院の西山です。
最近、めまいや吐き気、目のかすみなどでお困りの方が当院に増えています。何度かの精密検査やレントゲンを受けても、脳や耳には異常が見つからないとおっしゃる方が多いのも事実です。そんな方々の中には、長年の肩こりに悩まれている方も結構いらっしゃいます。
実は、その原因が脳や耳だけでなく、頸椎周囲の神経や動脈の流れの悪さにあるかもしれません。今回はその理由について、興味深い論文と共にお話しします。
長嶋らによる研究によれば、椎骨動脈やその周りの神経を圧迫、電気刺激すると、ほとんどのケースでめまいや眼振、視覚障害が認められるとの報告があります。一部のケースでは吐き気や嘔吐、胸の圧迫感も生じたようです図1。
これは頸椎の中を走る血管が血流不足に陥ることで、めまい、視覚障害、吐き気、息苦しさなどの症状が発生する可能性があることを示唆しています。
では、頸椎周囲の血流を保つためにはどうしたらいいのでしょうか?
- 正しい姿勢を維持
- 頸椎の動きがかたくならないよう、機能の維持のためにストレッチや治療を行う
頸椎内を走行する椎骨動脈は、頸椎の孔を通り、頭部との接合部でたわんで、脳内へ入っていきます。そのため、頸椎の動きに伴い、血管も一緒にストレッチされると言えます。血管の外側の膜は主にコラーゲンから成り、この組織構造はストレッチ刺激によって維持されます。
結局のところ、姿勢が悪くなると頸椎の動きも悪くなり、椎骨動脈がストレッチされなくなり、結果的に血流が悪くなる可能性があります。だからこそ、椎骨動脈の血流を改善するには、姿勢改善と頸椎の機能維持が重要なのです。
新しい治療アプローチを取り入れ、これらの要素に焦点を当てることで、めまいや不定愁訴の改善が期待できるかもしれません。当院では、患者様一人ひとりに合わせたアプローチを提供し、健康的な日常生活のお手伝いをしています。興味深い論文や治療法についても随時ご紹介していきますので、ぜひお楽しみにしてください。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました(^-^)
参考文献
1)長島親男・岩間和生・坂田英治・太田昇:頸性眩畢の発現機構に関する研究, 耳鼻臨床.
2)資生堂コラーゲンLABO
*本記事は一般の方にもご理解頂ける事を趣旨としているため、医学的には適切でない表現が含まれている場合がありますが、予めご了承ください。
西山 伸夫
安曇野にしやま整骨院 院長
柔道整復師 修士(健康科学)
痛みと姿勢治療の専門家
安曇野市 穂高の整骨院
腰痛 肩こり 不調の原因を特定し、
日常動作と姿勢の矯正で根本改善を目指す。
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