痛みやコリはあるけど、
「まだ我慢できるからいいか」
「もう少し自分でストレッチして様子をみよう」
と考え、検査や治療を先延ばしにしていませんか?
実は、その考えは非常に危険であり、症状が悪化してからでは遅いんです。
理想は、少しでもコリ等の違和感があったら、
症状が悪化する前に検査を受け、早めに施術する事です。
本記事では、その3つの理由について説明させて頂きます。
理由① 慢性的な負担は身体にどんどん蓄積していく
慢性的な痛みやコリ、しびれの主な原因は、誤った姿勢と身体の使い方(日常動作)にあります。
つまり、痛みやコリは、これまでの生活の姿勢や身体の使い方が誤っていた事を、身体がフィードバックという形であなたに教えてくれている大切なサインなのです。
よって、この身体のサインに真剣に向き合い、原因を考える事が、今後症状を悪化させず、根本から改善するためには何よりも大切なのです。
しかしながら、痛み止めやシップ等で一時的に症状が落ち着くと、多くの人は原因を追究せず、いつもの日常生活、姿勢を繰り返します。
これは、車でいうところの警告灯が表示されたものの、異常を調べずに表示を消す行為に等しいです。
警告灯を無視し続けると、いずれ大きな故障を起こし、修理には多大な費用がかかることになります。
繰り返しますが、痛みやコリ、しびれはネガティブなものだけではなく、あなたの身体の異常を教えてくれている大切なサインなのです。
もしお身体をずっと長持ちさせたいのであれば、是非真剣に向き合う事をお勧めいたします。
理由② 痛みやしびれが出た時は、病状が悪化している事が多い
急性の捻挫やギックリ腰等は別として、慢性的なコリが進行して生じる痛みやしびれは、かなりの年月による負担の蓄積の結果と考えられます。
なぜなら、人は急激な痛みは気づけても、わずかな悪化や変化には気づきにくいからです。
猫背からくる頚の痛み、腕のしびれを例にしましょう。
普段から猫背やストレートネックの姿勢がクセになっていると、頭の重みを支えるために、頸や肩の筋肉への負担が増えます。
この時、筋肉のコリや疲労感は知覚できますが、筋肉が疲労し、頭を支えられなくなると、実は骨や軟骨(椎間板)にも負担がかかっているのです。
この時、骨や軟骨には軽重な負荷はかかっていますが、組織が損傷するまでには至らないので、強い炎症はおきません。そのため、痛みを感じにくいのです。(せいぜい違和感程度)
しかしこの軽重な負担が積もり積もると、骨は徐々に変形し、軟骨は水分を失いすり減っていきます。
この状態を長年放置すると、骨は棘をつくり、軟骨の構造が壊れ、ヘルニア等をおこします。
すると、骨の棘や軟骨のヘルニアは近くを通る脊髄神経や、腕へ向かう神経根を刺激するようになり、頸、背中の痛みや腕のしびれを引き起こすわけです。
この時あわてて病院でレントゲンやMRI検査を受けると、変形性関節症や脊柱管狭窄症、ヘルニア等といった診断をされる事になります。
理由③ 負担が蓄積し、悪くなった期間が長い程改善にも時間がかかる
これまでお話したように、変形やヘルニアは
長期的に誤った姿勢や日常動作を繰り返し続けた結果
なのです。
これを理解せず、痛み止めやシップでごまかせば負担はさらにかかり続け、痛みやしびれで日常生活が送れなくなり、最悪手術になるリスクが生じます。
また、手術をしたとしても、誤った姿勢や日常動作は続ければ、根本的な原因は放置されたままとなり、痛みの再発リスクは高いままです。
そして、変形や軟骨のすり減りが進行すればするほど、元の関節の動きや姿勢を取り戻すのが困難となります。
理由としては筋力等は改善できても、骨の変形そのものは元通りにはできないからです。
よって、骨の変形や軟骨のすり減りが起きる前、もしくは初期段階の症状が軽重な時に早めの検査、治療が重要なのです。
まとめ
・慢性的なコリや痛みの負担は蓄積し続けるため、状況はどんどん悪くなる。 ・コリや違和感等、症状が軽重な時に姿勢や身体の使い方の検査が大切。 ・放置期間が長い程、骨の変形や軟骨のすり減りは進行し、改善が難しくなる。
いかがでしょうか。
慢性的なコリや痛みの負担は蓄積し続けるため、状況はどんどん悪くなります。
症状が軽い時に姿勢や身体の使い方を検査し、早期に対処することが大切です。
放置期間が長ければ長いほど、骨の変形や軟骨のすり減りは進行し、改善が難しくなります。
身体に少しでも違和感があれば、それは骨や軟骨に負担がかかり始めているサインかもしれません。
早めに対策を行うことで、痛みに悩まされるリスクを減らし、身体を長持ちさせることができます。
身体は道具や車等のように、壊れたら交換ができない「一生もの」です。
身体のサインに耳を傾け、問題があれば早期に対処しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
西山 伸夫
安曇野にしやま整骨院 院長
柔道整復師 修士(健康科学)
痛みと姿勢治療の専門家
安曇野市 穂高の整骨院
腰痛 肩こり 不調の原因を特定し、
日常動作と姿勢の矯正で根本改善を目指す。
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