こんにちは。
姿勢と痛み治療の専門家、西山伸夫です。
肩こりや腰痛などの慢性的な不調は、日常生活の姿勢と大きく関係しています。
実際に当院へ来院される患者さんの多くは、
・猫背
・反り腰
・骨盤の前傾や後傾
などの姿勢の崩れがみられます。
このような姿勢の崩れは、身体に「メカニカルストレス(力学的負担)」を生み、筋肉や関節に負担をかける原因となります。
今回は、肩こりや腰痛を予防するために重要な
正しい立ち姿勢について解説します。
正しい立ち姿勢とは?
正しい立ち姿勢とは、
・外くるぶしのやや前
・大転子(股関節の外側の骨)
・肩峰(肩の中心)
・耳の穴
これらを結んだラインが一直線になる姿勢です。

図 理想的な立ち姿勢
外くるぶしのやや前・大転子・肩峰・耳の穴が一直線となった状態が身体への負担が最も少なく、理想的な姿勢と定義されている。
この状態では背骨は緩やかなS字カーブを描き、重力による身体への負担を分散することができます。
また、関節はニュートラルな位置関係を保ち、筋肉や靱帯のバランスも最適な状態になります。
不良姿勢の原因
正しい姿勢が崩れる原因の多くは、
・長時間のスマートフォン
・デスクワーク
・運動不足
・足を組む習慣
などの生活習慣にあります。
これらが続くと、姿勢を支えるインナーマッスルが弱くなり、骨盤が前方へ変位します。
骨盤は背骨の土台なので、骨盤の位置が崩れると背骨や股関節の位置関係も歪んできます。
不良姿勢と慢性痛
例えば、骨盤が前方へズレると
・反り腰
・猫背
といった姿勢になります。
反り腰では腰椎の関節に負担が増え、腰痛の原因になります。
猫背では頭が前方に出るため、首や肩の筋肉に大きな負担がかかり、肩こりや頭痛の原因になります。
このような姿勢が続くことで、
関節運動制限
↓
誤った運動パターン
↓
関節への負担増加
↓
炎症や痛み
という悪循環が起こります。

左:理想的な姿勢。背骨はS字カーブを描き、背骨、骨盤、股関節、足までが一直線上にあるため、重力の負荷を分散できる。右:悪い姿勢。骨盤が前方にズレると、バランスをとるために股関節は前側が引っ張られる背骨は歪む。反り腰や猫背が生じて肩こり、腰痛や股、膝痛が生じやすくなる。
メカニカルストレスが身体に与える影響
不良姿勢によるメカニカルストレスが長期間続くと、
筋肉の短縮
靱帯の硬化
関節可動域の低下
軟骨の変性
骨の変形
などの変化が起こることがあります。
その結果、
・椎間板ヘルニア
・脊柱管狭窄症
・変形性関節症
などのリスクが高くなる可能性があります。
不良姿勢と自律神経
自律神経は呼吸、血流、内臓機能など生命活動に重要な働きをしています。
自律神経幹は脊柱の両側を通っており、脊柱の状態の影響を受けることがあります。

図 脊柱と交感神経幹
赤色が自律神経幹を示す。脊柱の脇を併走し、痛み等の感覚を司る脊髄神経(黄色)と交通している。よって、不良姿勢による脊柱の歪みは、痛みだけでなく、自律神経の機能障害をおこす事が考えられる。
そのため、姿勢の崩れによる脊柱の歪みは、
・呼吸の乱れ
・手足の冷え
・消化機能の低下
・自律神経の乱れ
などに関係する可能性があります。
姿勢と体型の関係
正しい姿勢を維持するためには、インナーマッスルが重要です。
インナーマッスルは腹腔内圧を保ち、内臓を正しい位置に保つ働きがあります。
この筋肉が弱くなると、
・ぽっこりお腹
・内臓下垂
・下半身太り
・むくみ
などにつながる可能性があります。

図5 ポッコリお腹と内臓下垂
左:インナーマッスルが働いている状態。胃腸がある腹腔が保たれ、お腹も凹んでいる。
右:インナーマッスルが働いていない状態。腹腔が狭まり、ポッコリお腹となり、胃は下垂し腸は圧迫される。
正しい姿勢を身につける方法
まずは自分の姿勢をチェックすることが重要です。
壁に
・頭
・背中
・お尻
をつけて立ち、腰と壁の間に手が入るか確認します。
手のひら一枚分の隙間が理想です。
この姿勢を日常生活で意識していくことで、身体への負担を減らすことができます。
まとめ
正しい姿勢を保つことは、
・肩こり
・腰痛
・関節痛
などの予防にとても重要です。
姿勢の崩れによるメカニカルストレスは、長期間続くほど身体への影響が大きくなります。
日常生活の姿勢を見直すことが、健康な身体を維持するための第一歩です。
もし
・姿勢が気になる
・肩こりや腰痛を繰り返している
・自分の姿勢が正しいか分からない
という方は、一度ご相談ください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
参考文献
1)竹井 仁;立位姿勢の評価と修正エクササイズ ;姿勢の教科書 ; 東京 ;ナツメ社; 2015;102-129.
2)新関 真人;重力・重心と理想的な姿勢 ;姿勢の教科書 ; 神奈川 ;医道の日本社; 2003;4-11.
3)KENDALL;姿勢:アライメントと筋バランス;筋:機能とテスト-姿勢と痛み- ; 東京 ;西村書店; 2006;79-99.
4)市橋 則明;股関節の運動学;身体運動学 関節の制御機構と筋機能 ; 東京 ;メジカルビュー社; 2017;183-218.
*本記事は一般の方にもご理解頂ける事を趣旨としているため、医学的には適切でない表現が含まれている場合がありますが、予めご了承ください。
西山 伸夫
安曇野にしやま整骨院 院長
柔道整復師 修士(健康科学)
安曇野市 穂高の整骨院
腰痛 肩こり 不調の原因を特定し
骨盤、姿勢矯正で根本改善
ホームページ↓
http://azumino-nishiyama.com
