こんにちは。
安曇野にしやま整骨院の西山です。
昨今のストレス社会においては、自律神経のバランスを乱し、
お身体の不調に悩まれている方も多いかもしれません。
自律神経のバランスが崩れると
- 不眠
- 頭痛や肩こり、腰痛
- うつ病
- 風邪や病気になりやすい(免疫低下)
- アレルギー等の自己免疫疾患
等、様々な身体の不調を引き起こします。そして、これらの不調は西洋医学的には原因特定が難しい場合も多々あり、「原因不明」とされ、薬で対症療法に頼らざるをえない事例も多いようです。
しかし、薬での対症療法は、根本的な改善につながらないばかりか、薬の副作用によりお身体にはどんどん負担が蓄積していきます。
一方、当院にて姿勢や骨格矯正を受けられた患者様の中には、上記のような自律神経失調症状が改善した事例を散見します。
そこで本記事では、
「なぜ姿勢や骨格矯正が自律神経のバランスを整える事につながるのか」
その考察内容を記載いたします。
自律神経とは
身体の末梢に分布する神経は、大きく3つに分類されます。
- 運動神経・・・筋肉に動かす指令を与える神経
- 知覚神経・・・痛みや蝕覚を脳に伝える神経
- 自律神経・・・主に内臓や血管に分布し、生命維持に関わる神経
さらに、自律神経には
- 交感神経・・・闘争や逃避等、緊急時に働くための神経。心拍数を上げ、筋肉を緊張させる。
- 副交感神経・・・休息や食事等、リラックスするための神経。筋肉をリラックスさせ、内臓等に血流を送る。
の2つに分類されます。交感神経と副交感神経がバランスよく機能する事で、身体の健康は保たれているのです。
しかしながら、現代は社会的ストレスの増加等により、交感神経が優位になる事が多いです。
そして、交感神経が優位になると
- 不眠
- 頭痛や肩こり、腰痛
- うつ病
- 免疫低下
- アレルギー
等を引き起こす原因となります。
姿勢と自律神経の関係
それでは、なぜ姿勢矯正が自律神経のバランスを改善するのに効果があるのか。
そこには、
- 反射を介した影響
- 自律神経そのものへの力学的負荷の影響
が考えられます。
反射を介した影響とは
皮膚や筋肉等、知覚神経を刺激すると、内臓の働きに影響を及ぼす事が知られています。
これを「体性-自律神経反射」と呼びます。
すなわち、骨格筋への異常な負荷は自律神経への働きにも影響し、
自律神経の問題は骨格筋への働きにも影響し得るという事です。
自律神経そのものへの力学的負荷
交感神経の細胞の塊(神経節)は背中から腰部(胸椎~腰椎)に分布しており、解剖学的に関節に接近している部位があります(第1胸椎~第2腰椎の後方鎖神経節)1)。
不良姿勢により、これらの部位の神経が圧迫されることで交感神経の過緊張がおきると考えられています。
一方、副交感の神経節は脳とお尻の骨(脳幹と仙椎)に分布しており、これらは神経表層の膜(硬膜)を介して背骨とくっついています2)。
副交感神経に重要な関わりがある延髄、仙髄の表面の膜(硬膜)は、頸椎と仙椎とくっついている。2)より転載
よって、不良姿勢で骨盤や頭部、頸椎の位置関係が崩れると、副交感神経は異常な圧迫、牽引ストレスにさらされ、機能障害がおきると想像できます。
まとめ
- 自律神経のバランスが崩れる事で、肩こり、頭痛、腰痛その他の不調がおきる場合がある。
- 姿勢の乱れが自律神経のバランスを崩す1つの原因となる。
- 姿勢矯正により、自律神経のバランスを整える事が期待できる。
いかがだったでしょうか。
自律神経のバランスを整える事は、健康の維持のためには大切です。
そして、姿勢を整える事は、健康維持の土台作りとしても重要であると思われます。
お薬は症状を緩和させるかもしれませんが、根本の改善のためにも、姿勢から自律神経を整える意識をもって頂ければと思います。
ご参考になれば幸いです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました(^-^)
参考文献
1)カイロプラクティックテクニック総覧【新版】
2)カイロプラクティックテクニック教本
*本記事は一般の方にもご理解頂ける事を趣旨としているため、医学的には適切でない表現が含まれている場合がありますが、予めご了承ください。
西山 伸夫
痛みと姿勢治療の専門家
ダイエット・メンタルトレーナー
安曇野にしやま整骨院 院長
柔道整復師 修士(健康科学)
安曇野市 穂高の整骨院
腰痛 肩こり 不調の原因を特定し
骨盤、姿勢矯正で根本改善
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http://azumino-nishiyama.com