慢性腰痛・肩こりの本当の原因「メカニカルストレス」とは?姿勢と身体の使い方が痛みを生む理由

痛み・コリ・しびれ

こんにちは。
姿勢と痛みの専門家、西山伸夫です。

肩こりや腰痛などの慢性的な痛みで悩まれている方の多くは、

・マッサージを受けてもすぐ戻る
・湿布を貼っても根本的には改善しない
・電気治療を受けても痛みが繰り返す

という経験をされています。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

その大きな原因の一つが

メカニカルストレス(力学的負担)

です。

今回は、このメカニカルストレスについて解説していきます。


メカニカルストレスとは?

メカニカルストレスとは、

身体の組織にかかる力学的な負担

のことを指します。

私たちの身体には常に

・重力
・姿勢
・身体の使い方

による負担がかかっています。

この負担が適切であれば問題ありませんが、偏った状態が続くと、

筋肉
関節
靱帯
軟骨

などの組織に負担が蓄積していきます。

このような負担の積み重ねが、

肩こり
腰痛
関節痛

などの原因になることがあります。

図 重心のズレが骨、筋肉へ与える影響のイメージ図
上:骨が理想の重心にある状態。筋肉の負荷は最小限でバランスがとれる
下:骨が重心からズレた状態。てこの力が強く働き、骨への重力負荷が増えた分、バランスをとるためには筋肉の負担が増大する

姿勢がメカニカルストレスを生む

例えば、猫背の姿勢を考えてみましょう。

猫背の姿勢では、頭が身体の中心よりも前に出ます。

人の頭の重さは約5~6kgあります。

頭が前に傾くと、その重さを支えるために、



背中

の筋肉に大きな負担がかかります。

研究では、頭を前に15°傾けると頸椎にかかる負荷は約12kg、
60°傾くと約27kgになるとされています。

図 猫背における頸の骨・筋への負担
猫背になると、前方を見るためには頸椎、後頭部の関節が後屈した状態となり、関節へ圧迫の負荷がかかる。同時に、頸部の後面の筋は収縮し、前方の筋肉は伸ばされた状態となる
1)より転載。

このような状態が長時間続くと、

筋肉の緊張
関節の圧迫
関節可動域の低下

が起こり、痛みの原因になります。


身体の使い方も重要

メカニカルストレスは姿勢だけではなく、

身体の使い方

にも大きく影響されます。

例えば、重い物を持ち上げる動作を考えてみましょう。

膝を使わずに腰だけで持ち上げると、
上半身の重さが腰に集中します。

すると、

腰椎
椎間板
腰部筋肉

への負担が大きくなります。

図 荷物を持ち上げる時の動作姿勢
左:正しい持ち上げ姿勢。股関節を曲げる事で、背骨は重心から大きくずれていない
右:股関節を使わず、背骨を前に曲げている。上半身が重心より大きく前にズレ、腰部への負担が増加

このような動作を繰り返すことで、腰痛のリスクは高くなります。

図 姿勢による腰椎椎間板への負担の変化
直立姿勢時の負担を100とした場合、座位、前屈位で負担が増加している事がわかる
3)より転載。

メカニカルストレスが続くと身体はどうなるか

メカニカルストレスが長期間続くと、

次のような変化が起こることがあります。

①筋肉のアンバランス
②関節可動域の低下
③靱帯・関節包の短縮
④軟骨の変性
⑤骨の変形

つまり、

負担が長く続くほど身体の構造は変化していく

ということです。

そのため、症状を放置する期間が長くなるほど改善には時間がかかります。


痛みを予防するために重要な3つのこと

メカニカルストレスを減らすためには、次の3つが重要です。

①関節・筋肉の機能障害を改善する
②正しい姿勢と身体の使い方を身につける
③自分の身体に合ったセルフケアを習慣化する

この3つを継続することで、

痛みの予防
施術効果の維持
再発防止

につながります。


まとめ

慢性的な肩こりや腰痛の多くは、

日常生活のメカニカルストレス

によって起こります。

そのため、

姿勢
身体の使い方
生活習慣

を見直すことがとても重要です。

これらはすぐに結果が出るものではありませんが、
数ヶ月、数年という長い時間をかけて身体に影響を与えます。

将来の健康のためにも、日頃から身体の使い方を意識することが大切です。


もし

・肩こりや腰痛を繰り返している
・姿勢が原因ではないか気になる
・身体の使い方を見直したい

という方は、一度ご相談ください。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

参考文献
1)新関 真人;マイクロ(部位別)姿勢検査 ;図解姿勢の検査法 ; 神奈川 ;医道の日本社; 2003;4-11.
2)R.C.Schafer, L.J.Faya;フィクセーションの様々な種類;カイロプラクティック動態学 ; 東京 ;科学新聞社; 2003;20-32.
3)坂井 建雄, 中村 格子, 谷本 道哉;人体の取扱説明書;ニュートン ; 東京 ;株式会社ニュートンプレス; 2020,40-3;22-35.
3)Craig Liebenson;雇用スクリーニングと、安全な職場復帰の判断のための機能的能力評価;脊椎リハビリテーション〈上巻〉 ; 東京 ;産学社; 2008;280-294.

*本記事は一般の方にもご理解頂ける事を趣旨としているため、医学的には適切でない表現が含まれている場合がありますが、予めご了承ください。

西山 伸夫
安曇野にしやま整骨院 院長 
柔道整復師 修士(健康科学)

安曇野市 穂高の整骨院
腰痛 肩こり 不調の原因を特定し
骨盤、姿勢矯正で根本改善

ホームページ↓
http://azumino-nishiyama.com

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